ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023年6月7日【米国市場】割高ハイテクからバリューへの資金移動が始まった? 小型株は引き続き堅調はトレンドか幕間つなぎか 6月FRB以外の中銀利上げの流れ

米国市場概況

 

 

 

 

 

  • 米国は高安まちまち ダウ上昇もナスダックとSP500が下落
  • ITハイテクが弱く景気敏感株に資金シフトのような状況に
  • セクターではエネルギーが2%超の上昇 不動産、公益、資本財、素材が1%超の上昇 IT、コミュニケーションは1%超の下落
  • 前日の豪準備銀行(RBA)に続き、カナダ銀行(BOC)も予想に反して政策金利を引き上げ 3回号ぶりの利上げ 今月はECBも利上げ継続と見られ米国が6月利上げ見送りでも世界的利上げの流れから7月に利上げを見込む声が多い
  • Russel2000は+1.78%と続伸し今月に入り堅調な展開が続く 今月に入ってからの上昇率は7.9%
  • 週間の石油在庫統計では、原油在庫が市場予想に反して減少 4日にサウジアラビアが7月に独自減産すると表明したこともあり原油価格が上昇
  • VIXは13pt台を維持し米国投資家は強気が伺える 上昇に乗れていない投資家のFOMO(取り残される恐怖)心理も相場を支えている模様
  • S&P500種は6日、昨年10月に付けた直近安値からの上昇率が19.8%と「強気相場」入りの目安となる20%に迫ったが7日は前日比0.4%安と反落 終値4267ptで終えたが、今後昨年8月の直近高値(4305pt)を上抜けるかが焦点

 

 

相場へのコメント

この日は材料を欠いた1日で来週の中央銀行ウィークを様子見姿勢の中、これまで堅調だったハイテクからバリューへの資金シフトのような流れが起こった。

前日のオーストラリアに続きカナダ中銀が予想外の利上げ。

来週のECBは利上げすることが予想されているから、金融緩和を行っている日銀を除いた主要中銀で6月に利上げ見送りは米国だけとなりそうだ。

もっともブラックアウト期間開けで各国中央銀行の姿勢やCPIのデータを見て利上に傾く可能性もまだあると思う。

そこを見込んでの昨日のハイテク下げだったのかもしれない。

ハイテクの一部銘柄がけん引する指数上昇はずっと懸念されてきたので、景気敏感株やラッセル2000といった銘柄に買いのすそ野が広がることは、株式市場の底堅さをつくれる。

その傾向は悪くないと思うが、今週の材料不足での幕間つなぎの小型株買いという印象もある。

やはり方向性は来週のCPIやFOMCを見ないとはっきりと分からないだろう。

個人的には7月に利上げチラつかせてまた1か月FOMCの動向で一喜一憂するよりは、今回予防的利上げをしてほしいと思っている。