ぽろの投資日記【相場概況やコメント】

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2023年6月1日【米国市場】債務上限はほぼ解決か 6月FOMCはスキップが優勢 ハイテクが堅調でVIX15pt台に低下

米国市場概況

 

 

 

相場概況

  • ADP雇用統計や新規失業保険がの結果を受けて弱いスタートも、その後のISM製造業景況指数の弱い結果やFRB高官の利上げ見送り発言でリスクオン姿勢が強まる
  • ナスダックが堅調で1%超の上昇 エヌビディア買い戻される
  • 債務上限問題は材料としての反応は限定的
  • 公益と生活必需品を除く9セクターが上昇
  • IT、資本財、素材、エネルギー、一般消費財、コミュニケーション、金融が1%超上昇
  • VIXは2か月ぶりに15pt台まで低下

 

経済指標

  • 5月ADP雇用統計:+27.8万人(予想:+17.0万人、4月:+29.1万人←+29.6万人)
  • 新規失業保険申請件数:23.2万件(予想:23.5万件、前回:23.0万件←22.9万件)
  • 米ISM製造業景況感指数は46.9と前月から低下し市場予想をわずかに下回る 7カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回る 金利上昇が重しで新規受注が急減 雇用は9カ月ぶりの水準に回復
  • 1-3月期の米労働生産性指数改定値は年率換算で前期比2.1%低下も予想を上回る
  • 4月の米建設支出は年率換算で前月比1.2%増となり市場予想を上回る
  • ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP)速報値は前年比6.1%上昇 前月の7.0%上昇から鈍化 市場予想の6.3%上昇も下回る
  • 米エネルギー情報局(EIA)が1日に発表した週間の石油在庫統計では、原油在庫が市場予想に反して増加

 

債務上限問題

  • 財務省証券(TB)の1カ月物の利回りは前日と大きく変わらなかった。市場はすでに下院通過の前日からこの問題は解消と見なしているか
  • 上院での審議についても、過半数を占める民主党のシューマー院内総務が採決を急ぐ姿勢をみせている
  • シューマー院内総務は1日、「法案をバイデン大統領の机に送るまで、我々は働き続ける」と語り、法案成立に全力をあげる姿勢
  • 法案に不満を抱える議員が民主、共和の両党にいるものの、議会指導部が法案成立を急いでいる
  • 最悪の事態は避けられると見るのがコンセンサスとなっている

 

6月FOMC

  • フィラデルフィア連銀ハーカー総裁「少なくとも6月FOMCは利上げを見送るべきだ。」
  • セントルイス銀ブラード総裁「ディスインフレがさらに進むという見通しは良いが、保証はない。」
  • CMEのフェドウオッチツールによると、6月会合での25ベーシスポイント(bp)利上げ確率は約32% 前日は67%近かった。
  • FRBウオッチャーとして知られる米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のニック・ティミラオス記者は5月31日付の記事で6月は利上げを見送るとの見方を示している。
  • 金利先物の値動きから金融政策を予想する「フェドウオッチ」によると、6月のFOMC政策金利を据え置くとの予想は7割超と1週間前(48%)から上昇
  • 3日からFOMC参加者が対外発信を控えるブラックアウト期間

 

その他

  • 物色に広がりがない点はこの日も懸念される。SP500の主要11セクターのうち年初と比較して上昇は3セクターのみで非常に不安定な上昇との指摘
  • ヴァンダ・リサーチ社がデータから明らかにしたところによると、個人投資家は前日の米株式市場の比較的小幅な下落を確信を持って購入に動き始めたとのこと
  • ECBのラガルド総裁は1日、ユーロ圏のインフレ率は依然として高すぎると指摘し、これまでの利上げの効果が出ていることを示す材料が増えていても一段の引き締めが必要との見解を示した。
  • 主要産油国が追加減産を決める可能性が市場の一部で意識された

 

相場へのコメント

 

この日の米国株は堅調。

VIXが2ptも低下し久しぶりに15pt台となった。

 

債務上限問題は上院が採択の姿勢を見せ、債券市場などはTBの1カ月物の利回りが変化ないことから、すでに危機は去ったとみているのではないか。

その問題が過ぎると注目はFOMCの利上げ状況だが、昨日から「利上げ見送り」論が幅を利かせている。

短期金融市場では75%超の確率で据え置きを見込んでいるらしいし、FRB高官の発言もブラックアウト期間までは脱タカ派となりそう。

 

ただ、翌日の米雇用統計の結果次第だろう。FRB高官の発言はデータで変わるし、市場の利上げ確率も目先の材料で変化が激しい。

 

この日も半導体は買われている。エヌビディアは割高指摘も買いがやまない。C3AIあたりは大きく下落した。決算など具体的な数値は冷静に判断して、材料がないほうが甘い買いが入りやすいのかもしれない。