ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023年5月23日【米国市場】債務上限問題が進展せずセンチメント悪化 Xデーまで10日を切る ハイテクに利益確定

 

米国市場概況

 

 

 

 

 

  • 主要3指数が下落した
  • ハイテク株の下落が目立ちナスダック、SP500は1%超の下落
  • 長期金利が一時3月中旬以来の水準に上昇 高PER銘柄の相対的な割高感が意識された
  • セクターはエネルギーを除く10業種が下落
  • 地銀株は続伸 前日に続きパックウェストに買いが入った

 

  • 米債務上限問題はこの日進展なし
  • 最終的には合意が期待されているが、6月1日まで残り10日を切り緊張感が広がっている
  • 与野党で合意後に米上下両院での法案可決の手続きも必要となる
  • マッカーシー議長は23日に共和党議員に「合意には程遠い」と語った
  • 1カ月物財務省短期証券の利回りが一時、過去最高となる5.888%まで上昇 債務上限引き上げを巡る不透明感が売りを促す
  • ドル指数が2カ月ぶりの高値を記録

 

  • 4月新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比4.1%増の68万3000戸 昨年3月以来13カ月ぶりの高水準 中古住宅の根強い在庫不足が追い風
  • 5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.5と、昨年4月以来13カ月ぶりの高水準 サービス業は55.1と市場予想(52.6)を上回り1年1か月ぶりの高水準

 

  • ロイターがストラテジストを対象に実施した調査 S&P総合500種の年末時点の水準は4150pt
  • サウジアラビアのエネルギー相が原油空売りを仕掛ける投機筋に警告を発し、原油先物市場は上昇

 

 

相場へのコメント

 

楽観的に見ていた債務上限問題もXデー(6月1日)まで10日を切り、投資家に焦りが出ているようだ。

この日はここまでの上昇のけん引役であるハイテクに利益確定売りが入った。

解決に向けて動きがみられなければ、本日以降も逃避的な売りが続くのだろうか?

米国民がこの問題で民主党共和党のどちらに落胆を感じているか分からないのだが、来年の大統領選挙を占う要素となりそうだ。

大統領選挙に出馬する候補者も増え始めて、まだ1年半ほどあるがマーケットでの話題も徐々に選挙が色濃くなってきそうだ。

 

FRBの利上げ姿勢を巡っては、さすがに年内利下げという声は小さくなっているように思う。

悲劇的な景気見通しが明らかになれば下げる選択肢も出てくるが、現状だとFRBの態度に変化はなさそう。

FRB高官が発言すれば動揺はするが、まずは今月債務上限問題をやっつけて、その後に6月FOMCに向けて織り込みが始まりそう。

 

OPEC系が何かしら反応すると思っていて、追加減産は無いと思っていたが、「空売り筋への警告」という手を取ってきた。

4月の減産発表タイミングでも思ったが、下げ続けている局面ではなく反発しているところで価格をブーストさせようとする意図を感じる。

最近は将来の景気動向が暗くなるとすぐに影響を受けるアセットが原油になっている。

ドライブシーズンとなるメモリアルデー前に停滞していることは産油国にとっては腹が立つ事態なのだろう。

 

 

原油はちょっと面白いかなと思うが、株の方はこの日の下げで手が出しにくくなってしまった。本日も下落が続くと下げトレンドが見えてくる可能性もありそうだはは